昨日、杉並区衛生試験所に設置されたゲルマニウム半導体検出器と検査方法などを視察してきました。
検出器は、アメリカのキャンベラ社製で、重さは約1.3㌧、価格は約1650万円です。
左側のハンドルで上部の蓋部分を持ち上げ右上のハンドルで蓋をずらして開け、容器を踏み台に乗って覗き込むようにして中にセットします。
囲まれた測定部屋には、私が帯びている放射線で機器に影響を与えないために、除染してないので入れませんでした。蓋をあけると、中の真ん中に心臓部であるゲルマニウムを使った検出器があります。
本体の下にある(踏み台の奥)円筒形のタンクは、検出器を冷やす液体窒素が入っており、常にゲルマニウム半導体を冷やすのに使われており、台座の右にカウンターがあるのは、液体窒素の残量表示です。少なくなると、液体窒素を注入するとのことでした。
2枚目の写真が、測定する食物をミンチ状にして入れる容器で、底の真ん中が検出器が下から収まるようになっており、赤い線まで均一に試験体を入れます。話では、均一に入れるのが結構難しいとのことで、ちゃんとやらないと測定に誤差が出るようです。
3枚目と4枚目の写真は、食物に含まれる放射線測定の流れを説明したパネルです。
4枚目パネルの一番下が、放射線の核分裂のエネルギーを横軸にしたグラフで、時間とピーク(強さ、量?)で放射性物質が特定できるとのことです。
食物を処理してケースに入れ測定が終わるまでには、1時間以上掛かるようです。
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