2012年7月27日金曜日

保健福祉委員会が開かれました!

おはようございます

昨日、私が副委員長を務める常任委員会が開かれました。委員会は、議会が閉会中でも担当分野の施策などについて審議・審査など行っています。

今回は、大きく3件の報告事項の聴取でした。

先ず、地域主権改革一括法に基づき東京都から杉並区へ権限移譲される環境衛生営業関係の6つの条例制定への取り組みについての報告。これは、条例制定に関わることから、杉並区自治基本条例に基づく区民等意見提出手続きの実施が必要となり、条例案を区議会定例会に提出するため、この時期に委員会で取り扱わなければ間に合わないわけです。

環境衛生営業関係で、5つの条例制定と1つの条例改正で、杉並区に適合する内容にしていきます。

1、仮称・理容師法施行条例で、都条例を踏襲しながら一部変更します。理容所について   講ずべき措置として、手指等を洗浄するため、水道から給水され下水道に排水される構造の洗浄設備又はこれに類する設備として区長が別に定めるものを設けること。が追加されます。また、山間部等の理容所がない場所で理容の業を行う場合の規定は設けません。

2、仮称・美容師法施行条例は、1の理容師の条例と同様です。

3、仮称・クリーニング業法施行条例の制定は、都条例を踏襲し、変更はありません。

4、仮称・旅館業法施行条例は、都条例を踏襲しながら一部変更します。一番大きいのは、簡易宿所営業に関することで、マンションの1室で定員2名でも営業許可が可能になることから、それに対する規制内容が盛り込まれます。その他は、社会教育施設等の意見聴取、宿泊者の衛生(お風呂関係)に必要な基準が設けられます。

5、仮称・公衆浴場法施行条例で、都条例を踏襲しながら一部変更します。循環ろ過に関することと、レジオネラ属菌による汚染の防止に関する内容です。

6、仮称・興行場法施行条例は、都条例を踏襲し、変更内容はありません。

二つ目の報告は、保育施設の整備等に関することです。

一つは、認可保育所の新規開設についてで、西荻南四丁目に民間の土地を民間が借地して開設するものです。産休明けから5歳児までを受け入れ、規模は80名程度の定員のようです。開設は、25年4月を予定しております。

次には、区立上高井戸保育園の休園に関すること。そして区立堀之内東保育園の指定管理者制度導入につてで、区立では5園目となります。現在は、耐震改修工事中で、26年4月から運営開始の予定です。

報告の三つ目は、国では、この間後発医薬品(ジェネリック医薬品)の使用促進を進めておりますが、その一環として杉並区では生活保護受給者に対するジェネリック医薬品の使用普及に取り組むこととなり、リーフレットを作成しPRをすることとなりました。今後は、医師会、歯科医師会、薬剤師会、指定薬局(区内にはおよそ300程度ある)へもお知らせしながら使用の普及に取り組んでいくとのことです。

今回の委員会では、こうした担当分野の施策の進め方についての報告を聴取し、質疑が行われました。

最後に、夏本番となりました、連日30度をはるかに超える気温が続いています。みなさま、お身体ご自愛くださいませ!!

今年はセミの鳴き声があまり聞かれません!昨年の東日本大震災の影響を受けての事ではないかと私は考えています。暑いのでこれから、家の周りに「打ち水」をしようと思いまーす!

2012年7月13日金曜日

地元からの区長要望

おはようございます
昨日は、地元の善福寺川の水質改善に対する要望書を関係町会を代表して3名の会長が、集まった約3500筆の署名を区長に手渡し、善福寺川合流式下水道改善事業の実施に対する要望をしました。

私も地元選出の議員として同席し、一緒に区長要望をいたしました。

実は、私が区の職員であった6、7年前に同様の事業を東京都下水道局が計画していて、地元説明に入ったところ、一部の方々による反対を受け、中止になってしまった事業です。

確かに、汚物が流れる下水道と川が分離されているに越したことはありません。湧水も未だに点在しており、泳げる川にしたい!なんて考える人も結構おられます。しかし、東京の下水道の多くは、高度経済成長期にし尿処理などを含めて都市のインフラ整備の一環として下水道の急速な整備が行われました。そのためもあってか、汚水と雨水を完全に分離処理する分流式下水道ではなく、所どころ川と下水道本管が管路でつながり、流量に限界があるなどの時に下水道から河川へ放流する合流式下水道が整備されています。

杉並区内では、合流式下水道が普及してきたもので、今では概ね100%に近い下水道普及率と聞きます。合流式を直ぐに分流式に整備し直すことは財源を含めて大変困難な状況です。

先にも書いたように、大雨時には下水道本管から河川へ汚水が流れ込むこととなっており、こうした状況を少しでも改善するためにと、流域の町会団体をはじめ多くの区民の皆様から事業実施に向けた要望が集まったことから、地元町会団体の会長から善福寺川合流式下水道改善事業の実施に向けた要望書が田中区長へ手渡されました。

本事業は、内径2.4m、延長3.4㎞、貯留量15,000t、地表よりの深さ11~17mの所に造られ、工事はモグラのように穴を掘り進むシールド工法で行われます。
大変な事業であるため、完成までに7年間程かかるようです。工事には、機械を地下に設置するための発進基地が必要で、上荻4丁目にある区立関根文化公園の拡張部分を下水道局が杉並区から借りて行うこととなります。完成すれば効果は期待できます。完成までに平成17年9月のような集中豪雨が起こらないといいですね。

2012年7月5日木曜日

会派視察に行ってきました

私たちの会派は、7月2日から4日まで東日本大震災での被害を受け、復旧・復興途上である岩手、宮城の1年経っての現状把握や被災者の生の声を聞きに行ってきました。また、これまで多くの政治家を輩出した地域、特に岩手県水沢では「関東大震災の復興まちづくり」に尽力した後藤新平氏の記念館を訪ねて、まちづくりなどについて学んできました。

私は、今回が2回目となる会派視察ですが、前年のように地方自治体に伺うのではなく、直接、被災者の方を訪ねて生の声を聴いたり、本などでは分からない偉人の残した様々な資料に触れ素顔を学ぶなど、大変有意義な視察であったと考えています。

初日の2日は、岩手県陸前高田市の長洞地区(マスコミでも取り上げられている、私のまちづくりの師であった鳥山千尋氏も復興まちづくりに関わっている)を訪ねて、長洞元気村(仮設住宅)事務局長の村上誠二氏に映像などを含めて様々な本音のお話を聞くことが出来ました。印象的なことは、村の多くの人が被災し、仮設住宅を建設する際、建設予定地を自分たちで見付け地主と折衝し土地の無償提供を受けたことや地域コミュニティを大事にして入居も被災前の家の配列を参考に部屋割をして入居することにしたとのこと。

そして何より関心事であった議員の活動では、被災当初は共産党があからさまにしながら物資を配っていたこと。そして議員は、村を回ってみんなと話をすることはしなかったし、今も無いということ。これには大変驚きましたし考えさせられました!!

その後、高田松原で一本残った松を見ながら気仙沼へ。ここでは気仙沼復興商店街に立ち寄り、商店主と話をしながら視察をしました。平日の夕方なので人が少ないのか、商店街だけではなく町中にも人が居ませんでした。そして一関へ戻って宿泊。

翌3日は、平泉に立ち寄り世界遺産に登録された中尊寺や毛越寺を視察、そして水沢へ。水沢では、関東大震災時の復興まちづくりを行った後藤新平に学ぶため記念館を訪ね、職員から様々な話を聞く。私には後藤氏の遺訓が心に残りました。

また「都市計画と自治の精神」の一節に「都市の計画は健全な自治の精神を離れてはいけない。健全な自治の精神のない都市計画は無用である。都市は民衆の集まるところであり、賢愚、貧富、醜美、様々な分野の集まるところである。したがってこの都市なるものは、民衆を離れてはありえないはずである。
人を外にしては都市はない。
都市は人類の生活活動の中心である。
ゆえに市民が健全ならば、都市もまた健全である。・・・・・略

これには正直言って感銘を受けたし、この間考えてきたこととイコールな部分だと思いました。
その後は花巻で泊。

4日は、盛岡に出て、古い町並みなどを視察。中でも、旧岩手銀行旧本店本館はルネッサンス様式のレンガ造りで明治44年造のようですが、これは残さなければだめですね。そして、盛岡地方裁判所前の石割さくらです。巨大な花崗岩の割れ目に生育するエドヒガンザクラで、樹齢はおよそ350年と言われています。咲いている時に見たいです。市も景観条例を制定し、頑張っているようですね。

最後は、くりこま高原ファーム(名前だけで高原ではありませんでした)に伺いました。この地は、昔、杉並の高井戸第3小学校の学童疎開地であったことから、その縁で学校の米飯給食米を供給している所で、昨年の原発事故などから全国の長年のお得意様から取引中止を受けたりして経営が苦しいとの話がありました。当区の学校も、昨年の春から供給停止となっていましたが、最近、改めて契約が出来て本年10月からまた給食用のお米を供給することになったとのことです。良かったですね!
また、風評被害などの実態をお話しいただきました。そして慌ただしく古川へ出て、帰りの新幹線に滑り込みセーフで帰京しました。

今回の視察でお世話になった多くの方々に感謝申し上げます。ありがとうございました。