おはようございます
昨日は、地元の善福寺川の水質改善に対する要望書を関係町会を代表して3名の会長が、集まった約3500筆の署名を区長に手渡し、善福寺川合流式下水道改善事業の実施に対する要望をしました。
私も地元選出の議員として同席し、一緒に区長要望をいたしました。
確かに、汚物が流れる下水道と川が分離されているに越したことはありません。湧水も未だに点在しており、泳げる川にしたい!なんて考える人も結構おられます。しかし、東京の下水道の多くは、高度経済成長期にし尿処理などを含めて都市のインフラ整備の一環として下水道の急速な整備が行われました。そのためもあってか、汚水と雨水を完全に分離処理する分流式下水道ではなく、所どころ川と下水道本管が管路でつながり、流量に限界があるなどの時に下水道から河川へ放流する合流式下水道が整備されています。
杉並区内では、合流式下水道が普及してきたもので、今では概ね100%に近い下水道普及率と聞きます。合流式を直ぐに分流式に整備し直すことは財源を含めて大変困難な状況です。
先にも書いたように、大雨時には下水道本管から河川へ汚水が流れ込むこととなっており、こうした状況を少しでも改善するためにと、流域の町会団体をはじめ多くの区民の皆様から事業実施に向けた要望が集まったことから、地元町会団体の会長から善福寺川合流式下水道改善事業の実施に向けた要望書が田中区長へ手渡されました。
本事業は、内径2.4m、延長3.4㎞、貯留量15,000t、地表よりの深さ11~17mの所に造られ、工事はモグラのように穴を掘り進むシールド工法で行われます。
大変な事業であるため、完成までに7年間程かかるようです。工事には、機械を地下に設置するための発進基地が必要で、上荻4丁目にある区立関根文化公園の拡張部分を下水道局が杉並区から借りて行うこととなります。完成すれば効果は期待できます。完成までに平成17年9月のような集中豪雨が起こらないといいですね。
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