2020年4月28日火曜日

これまでにない臨時会開催!!

先日の4月20には、令和2年第1回臨時会が開かれました。この臨時会は、今年に入って急速に蔓延している新型コロナウイルス感染症対策のための条例改正1件と令和2年度一般会計予算の補正予算(6事業)を審議するためでした。即日可決成立しました。

条例改正は、新型コロナウイルス感染症対策に従事する職員の特殊勤務手当を規定するものでした。
補正予算は、新型コロナウイルス感染症対策(マスク、手指消毒剤など物品購入)約8300万円、中小企業支援(商工相談の充実)約600万円、感染症予防・発生時対策(医療機関・高齢者障害者施設への物品供給、区内4基幹病院支援、保健所業務の充実など)約23億8100万円、学校給食の推進(学校給食食材費補てん)約360万円、保健福祉職員人件費(特殊勤務手当)360万円、会計年度任用職員人件費(商工相談窓口の充実)約63万円の6事業合計約24億7800万円でした。

補正予算案に反対の議員もおりましたが、私は補正予算案に賛成いたしました。
本補正予算の財源は、災害や特別に財源が必要になった場合のために貯めてある「財政調整基金」を取り崩すこととしました。

そして2回目の臨時会が4月30日に開かれます。この臨時会の目玉は、何といっても「特別定額給付金の給付」区民全員に一律10万円を給付する事業です。

現在区では、専管組織をつくり、住民基本台帳情報やDV避難者の情報調整をしながら準備を進めています。給付金を受領するには2つの方法があります。1つは、個人認証登録をしたマイナンバーカードでオンライン申請(インターネット経由でカードリーダー利用申請:5月13日頃から)、2つには、書類の郵送申請(世帯主あてに書類が郵送:5月18日頃から、必要事項を記入返送)する。

補正予算案は、8事業約595億9500万円になります。財源の多くは国庫支出金で595億7900万円です。
補正予算案の内容は、特別定額給付金(今年4月27日現在の住民登録者全員一律10万円給付・591億1400万円)、臨時特別給付金(児童手当支給世帯へ子ども一人1万円給付・約4億6500万円)、公共施設の手洗い自動水栓化(区役所・区出先施設・ゆうゆう館等・約1550万円)です。
財源の国庫支出金以外は、令和2年度予算の財源保留額から充当(約1570万円)します。
兎に角、給付金の給付事務ではスピード感が必要ですが、DV避難者への配慮をすることも大切です。支給事務に慎重さを持って当たってもらえるよう働き掛けしてまいります。

最後に、新型コロナウイルス感染症の蔓延が早く終息することを祈るとともに、日々ウイルスと戦っている医療従事者をはじめ関係者に感謝いたします!!

2020年4月13日月曜日

令和2年第1回定例会後は新型コロナウイルス対策一色!!

 今年最初の議会、令和2年第1回杉並区議会定例会は、2月12日から3月18日までの会期ではじまりました。ところが、会議を進めるにつれ、新型コロナウイルスの感染拡大がジワジワと拡がり出し、閉会予定日前には都内での感染拡大とともに区内でも急速に感染者が増えはじめてきました。

 一方、国の新型コロナウイルス感染拡大に対する対策事業が打ち出され、定例会の途中で区も国の事業へ対応するため会期の延長をしました。延長は、元年度末の3月30日までとなりました。その後、保健福祉委員会と総務財政委員会が改めて開催され条例改正や補正予算の審議が行われ、その結果を踏まえて3月26日に本会議を開きそれらの議案を可決し閉会しました。

 ところが、皆様もご存じのように、3月末からのニュースは、コロナウイルス感染者の拡大状況が毎日のように報じられ、杉並区内の感染者も増加の一途をたどっています。
4月13日現在の区内感染者数は、区の発表で109名となりました。
 こうした感染者の拡大を抑えるためには、人と人との接触を完全に断てば、感染の拡大を抑え込むことが出来ます。ですから外出の自粛が叫ばれているわけです。何としても終息傾向に進まなければ、経済だけでなく社会すら崩壊しかねません。使いたくはありませんが、戦時下でうろうろしていたらいつ撃ち殺されるか分からない。こうした状況と同じだということを思い、外出を我慢する時です!!

 杉並区では、国や都の新型コロナウイルス感染症対策への取り組みでは、区民の健康と安全を守るには不十分として、区単独の財源を捻出し、コロナウイルス感染症対策を独自に進めることとしました。そのため、財政調整基金から約24億円を一般会計予算に投入する補正予算を組むことになりました。

 予算の使途は、区内4病院(荻窪病院、河北総合病院、佼成病院、東京衛生病院)での入院病床の拡充・発熱外来センターの設置(医師の確保含む)への包括補助、医療従事者等の子どもの保育園受け入れ、感染症対策に係るマスク等(区職員用、医療機関・福祉施設用)の購入、帰国者・接触者電話相談センターの拡充及び自宅待機者支援、商工相談体制の充実、職員(臨時雇用含む)の増員、発注済み給食食材費補てん、区職員の特殊勤務手当支給、などに使う予定です。

 そのため、急遽4月20日に令和2年度第1回杉並区議会臨時会が招集されました。関係委員会で補正予算案と条例改正案を審議し、問題がなければ議決後速やかに予算を使い対策事業を行っていきます。

◎危機にはスピード対応が大切です!! 
◎区民の皆さんの協力(我慢)が欠かせません!!
◎兎に角、区内での新型コロナウイルス感染の拡大をみんなの行動で抑えよう!!